一歩下がって考えてみた-Black tee thinking

50代、海外在住です。日々気づいたことを書き溜めています。

男性向け美容が伸びた理由を考えてみた(2023年4月30日)

 久しぶりに日本で電車に乗る機会があり、車内に男性美容の広告が多いことに驚いた。そこで、その背景を少し考えてみた。つある。

一つはオンライン会議が増加したことだろう。コロナ禍に伴ってオンライン会議が増加した結果、自分のビジュアルを見る機会が飛躍的に増加した。より客観的に自分を見る機会が増えたため、画面での自分の「映え」を気にするのは自然なことだ。最近では出社頻度は増加したがオンライン会議はそれほど減っていないうえ、実際に人に会うのであれば、更に自分のビジュアルが気になる。これは男女ともに当てはまる理由だが、尤もらしい理由に思える。

二つ目は性差を気にする傾向が後退したことがあるのではないか。LGBTQに関する認識が高まり、男性らしさ、女性らしさに対する意識は大きく変化している。しかもLGBTQの人々は一般的に美意識が高いので、LGBTQに関する報道が増加する中で美容に対する関心が高まり、抵抗感が薄れていった可能性がある。

三つ目はコロナ禍終息後のPCR検査に代わる収益源なっている可能性だ。統計や報道などから確認出来なかったが、コロナ禍の最中にPCR検査を積極的に手掛けていたのは美容関連のクリニックが多かった印象がある。検査ニーズも下火になった今、新しい業務分野として美容関連、特に男性美容に目を向けていることも関係がありそうだ。

特に二つ目と三つ目は筆者の想像だが、全く無関係ということではなさそうだ。コロナ禍とLGBTQ、二つの大きな社会現象が関係しているのであれば、当面は継続するだろう。