一歩下がって考えてみた-Black tee thinking

50代、海外在住です。日々気づいたことを書き溜めています。

キャバクラなどの「広告トラック」を東京都が規制強化~でも対応が緩くない?(2023年4月8日)

東京都はトラックの荷台の大型広告を掲示する「広告宣伝車」のデザイン審査の対象を拡大する。狙いはキャバクラやホストクラブなどの風俗営業を宣伝する車を抑制することだ。従来は都内ナンバーの車両に限定して審査を行っていたが、都外の車両が流入する実態にあわせて、都内を走行する全車両を対象にする。

 

方向性は全く違和感がないが、もっと早く厳しく規制しておくべきだったのではないだろうか。G7諸国に限定して議論すれば、日本は風俗営業に極めて寛容な国だ。吉原や赤線の名残など色々な要因はあるが、街並みに風俗営業店が紛れ込んでいる様子は先進諸国では極めて珍しい光景だ。なので今回の規制強化はむしろ遅すぎるくらいだ。

 

広告を出稿する風俗業界にとっても、SNSやWeb等を経由したターゲット広告のほうが効果があるのではないだろうか。風俗営業では対象顧客が男女ではっきり分かれ、年齢的にもボリュームゾーンにメリハリが効いているので、SNSやWebを経由した広告のほうが親和性がある。

 

それなのに広告トラックを半ば黙認している背景は、警察が風俗営業の許認可を行うことと無関係ではないだろう。厳しく対応し過ぎて業界が大幅に縮小してしまうことが怖れている可能性が高い。パチンコもそうだが、日本の警察は取り締まり対象との馴れ合いが過ぎている印象がある。相手の業界事情を慮るのも大事だが、国民の大多数の利益を考えて欲しい。

 

(参考にしたサイト)

https://news.yahoo.co.jp/articles/a4851971613541695066925fd9f2befc44803702

https://www.cin-gr.jp/column/2018/12/fuzoku_rekishi.html

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/tetsuzuki/fuzoku/index.html